今回は鬼滅の刃遊郭編(きめつのやいばゆうかくへん)における我妻善逸(あがつまぜんいつ)の活躍、成長ぶりを書いていこうと思います。
遊郭編では鬼を探すための潜入パートや上弦の鬼との初めての対峙で善逸の活躍ぶりが描かれています。
要所要所で善逸のいい面も見ることができます。
単行本で言うと、8~11巻までの内容となります。
一部ネタバレもありますので閲覧にはご注意ください。
蝶屋敷にて宇随天元と初対面、遊郭潜入へ
かまぼこ隊たち(炭治郎、善逸、伊之助)は無限列車での戦いから四か月経ち、鍛錬をしながら任務をこなしていました。
任務の中には一人で行く任務もあり、以前は駄々をこねて行きたがらなかった善逸が普通にこなしているという成長が見られています。
そんな中、超屋敷に風柱・宇随天元(うずいてんげん)が現れ、「任務に必要だから」、と言いアオイさんをさらっていこうとしました。
そこで、炭治郎が「代わりに俺たちが行く」と言い出し、かまぼこ隊が代わりに任務へ行くこととなりました。
以前までの善逸であれば「何でだよ!」とか言っていたシーンだと思いますが、ここでもガクガク震えながらではありますが、アオイさんのために一肌脱いでいます。
引用:鬼滅の刃8巻
天元とはあまり反りが合わないようで、祭りの神と名乗っているところや、嫁が3人いると言ったシーンでは呆れや怒りをあらわにしています。
引用:鬼滅の刃9巻
そして、女装して京極屋に潜入することとなった善逸ですが、得意の聴覚を頼りに捜査をしていきます。
すると、店の中で女の子が泣いている音を聞き、そこに駆け付けたところ・・・
背後に現れた蕨姫花魁(わらびひめおいらん)が鬼であると一瞬で気づきます。
それも上弦の鬼であるというところまで。
引用:鬼滅の刃9巻
その後は蕨姫が近くにいた女の子に手をあげたため、それを止めようとした善逸は一撃をもらってしまい、失神します。
受け身を取ったため軽傷ではありましたが、それにより鬼殺隊であると勘づかれてしまい、地下に監禁されます。
伊之助に救出される~上弦の陸(堕姫)との戦闘開始
監禁後はしばらく出番がありませんが、伊之助が鬼の気配を察知し、善逸が監禁されていた場所を発見します。
そこには善逸の他に天元の妻である須磨とまきを、一般人が複数名囚われていましたが、伊之助と後に現れた天元と協力しそこを脱出します。
先に鬼の元へ向かった天元と合流し、天元と炭治郎は妓夫太郎(ぎゅうたろう)、伊之助と善逸は堕姫というようにチーム分けして戦うこととなりました。
そして、堕姫と対面するやいなや「耳を引っ張って怪我をさせた子に謝れ」と言います。
引用:鬼滅の刃10巻
普段ヘタレキャラの善逸からは想像もできない堂々とした言葉です。
眠りモードに入っているとはいえ、上弦の鬼に向かって言えるのは成長している証でしょう。
そして伊之助と共に堕姫との戦闘に入ります。
堕姫との戦闘開始から終了まで
戦闘に入る前、宇随天元から鬼の攻略法として、「二人同時に頸を斬ること」という条件を伝えられます。
伊之助はそれを意識するばかりで焦った様子で戦いに臨んでいましたが、善逸がこんな言葉を掛けます。
「伊之助落ち着け!全く同時に斬る必要はないんだ。二人の鬼の頸が繋がっていない状態にすればいい。」
「向こうが頸を斬った後でもあきらめずに攻撃に行こう!!」
引用:鬼滅の刃11巻
非常に冷静で頼もしい言葉です。
この言葉には伊之助も「お前なんかすごい良い感じじゃねーか!!どうした!?」
と驚きの様子です。
そして天元と妓夫太郎が一騎打ちになり、炭治郎が善逸たちと合流します。
ここまで伊之助と善逸は無傷の状態で、炭治郎は既にボロボロという状況。
堕姫の首は柔らかくて相当な速度、もしくは複数の方向から攻撃することが必要だと炭治郎から聞き、伊之助を頸を斬る役割にして炭治郎は善逸は伊之助の回りをカバーするという作戦に出ました。
引用:鬼滅の刃11巻
作戦は見事に成功し、斬った首を伊之助がくっつけられないように遠くへ持っていこうとしましたが、宇随天元と戦っていたはずの妓夫太郎に後ろから心臓を刺されてしまいます。
天元は片手を失って心臓が止まった状態で倒れており、炭治郎は落胆してしまいます。
その隙に堕姫の攻撃が炭治郎を襲いますが、善逸が庇って瓦礫の下敷きとなり、身動きが取れなくなってしまいました。
しかし、炭治郎が毒を塗ったクナイで妓夫太郎の動きを止め、千載一遇のチャンスを作り出します。
なんとか瓦礫から抜け出して善逸は作中初登場の、足がダメになるから二回しか使えないという「霹靂一閃神速(へきれきいっせんしんそく)」を使用し、堕姫の首をあと一歩で斬るところまでいきます。
引用:鬼滅の刃11巻
そこで、心臓を突かれたはず伊之助が復活し、善逸に加勢して堕姫の首を見事に切り落とします。
妓夫太郎の方も心臓が止まったはずの天元が「譜面が完成した!!!勝ちに行くぞォオ!!!」と言い、炭治郎に加勢して妓夫太郎の首も斬り落とすことで鬼殺隊は上弦の陸を破ることができました。
戦闘終了後はいつもの泣き虫善逸に戻っており、記憶も無いようです(笑)
このように善逸の活躍もあり、鬼殺隊は誰も犠牲を出すことなく、100年ぶりに上弦の鬼を撃破することができました。
引用:鬼滅の刃11巻
遊郭編における善逸の活躍はこのような感じでした。
上弦の鬼との初対決であるにもかかわらず、「怪我させた女の子に謝れ」と言ったり、戦闘全体を通してまともに攻撃を食らったシーンはありませんでした。(炭治郎をかばったシーンは除く)
そして霹靂一閃神速という新技も見せ、仲間との連携で堕姫の首も斬りました。
これらのことから、炭治郎や伊之助と共に無限列車編の時から相当に強くなっていると考えられるでしょう。
始めはヘタレな善逸でしたが、どんどん頼もしくなっていき、正に「肝心な時にしか役に立たない男」と言ってもいいでしょう(笑)
今回は以上です。